『はい』が『うん』になった日。ステップファミリーで暮らして3年目の小さな変化

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夫は再婚、私は初婚。夫の子の中学生男子(以下「息子」)。
わが家はそんなステップファミリーでした。

思春期男子は家では無口で
当然、私に対しては必要最低限、敬語でした。

「家族だから敬語はやめよう」
夫はときどき言ったけれど

私は本人に無理をさせたくなくて
“そのままでいい”
と思っていました。

「はい」でいっぱいだったLINE

息子は子供のころから野球をやっていて
当時はクラブチームに入っていました。

送り迎えがあるため
早い時期からスマホを使ってたので
LINEのやりとりは多かったのですが

息子からのメッセージのほとんどは

「はい」
「わかりました」
「迎え来てください」

このシンプルメッセージだけでした(笑)。

その状態が約3年。

でも私は、息子の敬語使いが
このまま一生続いても、
それはそれで受け入れようと思っていたのです。

車の中だけで少しずつ育った交流

しかし野球の送り迎えを重ねる中で
少しずつ交流は育っていきました。

息子のスマホをつないで
息子の好きな曲を聴きながら

時には学校で起こったこと
時には野球チームの予定やチームメイトとの約束

私から尋ねることに答えたり
気が向いたら自分から話したり

狭い軽自動車の運転席と助手席で
少しずつ交流を深めていけてた気がします。

ちなみに私からは、最初から敬語ではなく
普通な感じで話しかけていました。

唯一、呼び方を除いては。

「うん」思わず二度見したLINE

それは息子が高校生のある夏
唐突にそれは訪れました。

私から送ったLINEの返事が
「うん」
と。

思わず二度見しました。
最初は息子の打ち間違いかな、とも。

その日以降、
「うん」
「わかった」
「むかえ来て」
 と続き。

『おおおーーーーーー!!!!!』

でした(笑)。

小さな変化ではあるけれど、
私にとっては
とにかく、嬉しいというか、感激だったのです!

もちろん顔にも言葉にも出さす
ポーカーフェイスでいましたが。
(夫にはニヤニヤしながら報告したかも)

実は、私にも変わる勇気と瞬間があった

もしかしたら、
息子は敬語を外すタイミングを
計りかねていたのかなぁ、と想像しつつ

それを確認したことはありません。

でもちょっと勇気を出したんだろうな、とは思います。

そして実は私の側でも、
ちょっと勇気を出して「壁」を破った出来事がありました。

呼び方問題です。

先にちょっと触れましたが、
呼び方、実は「息子くん」のままでした。

敬語を使うままの息子に対して
どこまで「なれなれしく」していいのか、
私の方も計りかねていたところがあったんです。

これも彼が高校になってからだったと記憶してます。

練習グラウンドに送っていき、
息子が車から離れたあと、
聞いておくべきことを忘れてたことに気づいたんです。

でも私と息子の間に、別の部員がいて。
「親に〇○くんて呼ばれてる」なんて思われたらアレかな、
でも聞かなきゃ、声かけなきゃ、と一瞬の間に焦った末に

「むー!」

と夫が息子を呼ぶときの呼び方を、大きな声で放ちました。

振り返った息子にとりあえず用件をきき
何事もなかったように車に乗り込みましたが

今振り返ると
あれも私と息子の間におこった、
小さいけど大きな変化のひとつだったと思います。

少しずつ前に進んだ、ステップファミリー

私たちの暮らしには、
ドラマみたいな出来事はありませんでした。
ただ、毎日を一緒に過ごしていただけです。

毎日の「おはよう」や、

送り迎えや、

買い物や、

LINEのやりとり。

そんな小さな積み重ねの中で、
少しずつ少しずつ
前に進んでいったようです。

わが家の場合は、
息子が幼児とかではなく
もう思春期の年齢だったので

私は「母親」というよりは
息子にとって「生活の中で一番近くにいる大人」
として、ちゃんと接しよう、とだけ心がけてました。

それを息子が受けて止めてくれたのかは
まあ藪(彼の気持ちの)中ですが。

ステップファミリーでも
そうでなくても
子供と「距離がある」
と感じていたら、

その距離をムリに詰めようと焦らなくても
きっといつか、

「はい」が「うん」になる日がやってくる

そう信じていてほしいと思います。

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