「ちゃんとできる人」になりたかった
若いころの私は、
「ちゃんとできる人」になりたいと思っていました。
・・・今もかな。
たとえば、
人前で堂々と話せる人。
仕事がテキパキできる人。
誰とでも自然に会話ができる人。
そんな人を見るたびに、
「どうして私は普通にできないんだろう」
と思っていました。
でも50代になった今、思うことがあります。
私は「ちゃんとできる人」にはなれなかったけれど、
「ちゃんとできない自分」と付き合うのは、少し上手になった。
今日はそんな私が、自分なりの工夫してきたことをを書いてみようと思います。
初めて会う人が怖かった。でも「仕事の自分」を作った
昔から、初めて会う人と話すこと、
そして電話に出ること、かけることが大の苦手でした。
何を話せばいいのか分からない。
変なことを言ってしまいそう。
そんな不安ばかりでしたし
そもそも、単に怖かったのです。
(たぶん自分に自信がなさすぎるのが原因で)
でも仕事では、
電話にも出なければいけないし、
初対面の人とも話さなければいけません。
最初のころは内心泣きそうでした。
でもあるとき思った、というか気が付いたのです。
仕事で対する人たちにとって「私」は私ではなく、
「〇○社のひなたさん」「〇○課のひなたさん」なのだと。
そこで私は、「本当の自分」と「仕事の自分」を分けることにしました。
仕事中は、”ちゃんとできる人”を演じる。
不思議なことに、
続けているうちに自然とできるようになりました。
50代になった今では、
場面に応じてすっと切り替えられるように。
内心では相変わらず
「電話キライ(ラインとか予約フォームとかありがたすぎる!)」
「ええーー初対面とか何話せと?!」
なんですけど(笑)。
でも、振り返ってみれば
「あの頃の私、よく頑張ったな」
と思います。
笑顔は、生まれつきじゃなく練習した
私はけっこう強いクセ毛だし、
特別きれいな顔でもありません。
痩せてもいません(激太でもないけど)
笑顔になろうとしても、ひきつってしまう。
だから若いころは、
鏡を見るたびにため息をついていました。
でもある日、ふと
「仕事では、相手に気持ちよく接することも大切な役割なんだ」
と思いました。
まだ仕事なんて教わるばかりだったから
それくらいはできないと、と考えたのかもしれません。
それに気が付いてからは毎朝、
鏡の前で笑顔の練習を始めました。
口角を上げる。
頬の筋肉を少し持ち上げる。
笑顔のきれいな人や芸能人の写真をみて、
ほうれい線の出方まで研究しました。
(鼻の横からあごのほうへ流れるように。
練習前は、口角のほうへぎゅっと曲がってた)
やったことはたったそれだけですが、
自然と明るい表情が作れるようになりました。
自信がついたというより、
“笑顔は練習でつくれる”ことを知ったのです。
今もときどき、洗顔後に笑顔チェックをしています。
人の機嫌まで背負わなくていい
昔の私は、自信がないこともあって
周りの空気ばかり見ていました。
忙しそう。
怒っていそう。
今日は話しかけないほうがいいかな。
そんなふうに考えているうちに、
言うべきことを言えず、
失敗してしまったこともありました。
そこで決めたことがあります。
ちゃんと言うことは言う。
そして、相手の機嫌が悪そうなときは、
「今日はお腹がすいてるのかな」
くらいに思っておく。
本当にそうかは分かりません(笑)
でも、「私のせいかもしれない」と考え続けるより、
ずっと心が軽くなりました。
みんなすごく見えるなら、素直に尊敬する
私は今でも、
周りの人がみんな素敵に見えます。
仕事ができる人。
話が上手な人。
決断が早い人。
うらやましい。ちょっと妬ましい。
もちろんそんな気持ちも湧いてくるけど
でも実際にそのひとたちは、
私にはない素敵なものを持っているのですよね。
だから私は比べたり僻んだりするのをやめて、
「この人には私にない経験がある」
「だからこんなに素敵」
と思うことにしました。
年下でも関係ありません。
素直に尊敬する。
そうしていると、
不思議と卑屈にならなくなりました。
そして、自分ができることについては、
「これは私の強みなんだ」
と素直に認められるようにもなりました。
「どうせ自分にはできない」より
「あの人すごい。でも自分はこれならできる」
のほうが、ずっと心持ちは楽でいられるように感じます。
「ちゃんとしすぎなくていい」とAIに教えてもらった
実は少し前から家計簿アプリを使っているのですが、
忙しさにかまけて、
思ったように入力できないことに悩んでいました。
細かく分類しようとして、
でもそうすると時間がかかって、
どんどん面倒になり
レシートが溜まるばかり。
ある日、ふとChatGPTに相談してみることを思いついて
どうしたらいい?と訊いてみたのです。
返ってきた答えは意外なものでした。
「細かく分けすぎかもしれません。」
「まずは続けられる形で大丈夫ですよ。」
その言葉を見て、
なんだか肩の力が抜けました。
「ちゃんと」できないことを責めるより、
続けられる方法を探す。
そのほうが、ずっと前向きなんだと気づかされたのです。

おわりに
50代の今でも、
「ちゃんとできてないな」
と思う日があります。
いっぱいあります(笑)。
でも、そんな自分を責める時間は、
少しずつ減ってきたように感じています。
人は急には変われません。
でも、
自分の扱い方は覚えられる。
何十年もかけて、そう思えるように
自分を積み重ねてきました。
私はこれからも完璧を目指すより、
“今日もなんとか暮らせた”
そんな日々を大切にして暮らしていこうと思っています。



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